Photo's  LIFE 使い易い機能(これは使える!)
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■再生時のピント合わせ(ブレのチェック)

 フォーカスエリアをスポットAF以外の7点マルチやフリーAFで撮影したあと、モードダイヤルを確認モードに切り替えた後に、右下のPREVIEWボタンを押すことで、ピントの合った位置に自動的に拡大表示してくれます。(中央部分が拡大するのではなく、ピントが合掌したエリアに自動的に拡大してくれます。)撮影モードのままで可能にならないか、と何回か試しましたが、確認モードに切り替える必要がありました。
 この機能は結構使えます。
 ピントの確認と言うより、ブレがないかの確認にはとってもありがたい機能です。こんなことは銀塩カメラでは不可能なので、まさにデジカメならではです。デジカメだからたくさん撮ればいいや、ではなくって、撮った画像を大きな液晶で確認して、「ブレちゃったかな?今度はブレないようにしっかり構えよう。」なんて考えることで腕も上がっていくんだと思います。
(失敗の多くは、ブレによるものだと思いますので。)

 CASIOの技術者もそんな意思で作り込んだ機能だと思います。
 とっても良い機能ですので、みなさんも使ってみて下さい。

■EX-P600とは

 2004年4月発売のCASIO EXILIM EX-P600を使ってみての感想です。
 レンズはCANON製の4倍ズーム搭載の600万画素機です。カタログなど写真や雑誌を見ると、もっと大きな筐体を想像していましたが、手に取ってみると案外小さいのに驚きました。ボディの金属の質感は、よく締まった鋼板を使ったように、とても高質感が得られます。
 ボディ背面のモードダイヤルなど、はっきり言って、コンパクトカメラのそれとは異なり、ギザギザした溝が切ってあり、扱い易い上に大変良質のダイヤルで驚きます。
 外観の特徴は、なんと言ってもレンズ付け根部分がデコボコして(電源OFFでも平らにはならない)、やや左側に重心が寄った印象だが、この重さがシャッター時には両手で構えることになり、ブレを抑える効果になっていると思う。

●良い点
  (1) 1.8型CCDと小さいCCDながら、解像度は素晴らしい。ややテレ側(60o〜70o程度か)の描写は目を見張るものがある。
    オートWBでの色合いも自然(絵の具を塗ったような色ではない)で、見た目通りに再現される。
  (2) ブラケット機能が豊富で、かつ実用的。(デジカメの利点を生かした技術が、他メーカーとの差別化になっている。)
  (3) 再生時間が、脅威のスピードで再生される。大きな容量の画像も、パラパラ漫画をめくるように再生される。
   すごい!としか言いようがない。

※以下は、その中でも使い易い機能ですので、紹介します。 

●改善して欲しい点

 (1) ベストショットモードの並び順を、ユーザーが自由に変更出来るようにして貰いたい。25種類のモード+マイモードがあるが、そのうち良く使うモードは、5種類程度だと思う。頻繁に使うモードは若い番号に指定して、すぐ呼び出せるように是非とも変更して欲しい。

 (2) 三脚の取り付け穴は、重心の位置にして欲しい。(余りにも端にあるので、最初は驚きました。)せっかくリモコンレリーズがあるのに、三脚に載せた本体が揺れてしまった、なんてことは防ぎたいものです。

 (3) リモコン受光部を背面にも設けて欲しい。
 受光部は、前面左側と左側面(裏から見て)の2ケ所にあるが、三脚に縦位置で固定した場合、受光部が空方向にあるため、リモコン操作が右利きの場合は、空にかざして行うことになる。背面にあれば、変な格好でリモコン操作しなくて済みます。

 (4) シャッター音を、外部から取り込めるようにして欲しい。ユーザーの好みの銀塩カメラのメカニカルなシャッター音に変えたい、という要望は多いと思う。(他メーカーとの差別化になっていくと思うので。)

 (5) 電源OFF時のエンディング画面を、(3)と同様に後付けで追加出来るようにして欲しい。内臓メモリーの利用方法としては、ユーザーの後付けパラメータを保存するフォルダが有っても良いと思う。