Photo's  LIFE ストーブ(コンロ)
■ストーブ(コンロ)についての思い入れ                      2005/10/15記

 ■ストーブを始めて手に入れたのは、ちょうど25年前、1980年の夏だったと思う。(ストーブという名では馴染みがないだろうか、当時は、ストーブとか、コンロ、バーナーという名前で呼んでいました。) 野外に行きたい、キャンプをしたい、それにはお湯を沸かすストーブがいるという訳で、最初に手に入れたのが、ガソリン・ストーブであった。当時は、雑誌「BE-PAL」を良く読んでいた。
 (※製品名の後ろの年号は、購入時期です。(発売年月ではありません。))

■HOPE製の「マナスル300」(1980年)・・・・重いガソリン・ストーブ
(定価:当時で、\7,500だった。)
 外国製品(Coleman538)のまんまコピーであった。(純日本製です。残念ながら、今では、HOPEというメーカーは存在していない。Manaslu(マナスル)と言う名前が遠征隊を思い浮かべて、良いんではないかナ。)
 @厳冬のマイナス25℃でも楽々と火が付き、A火力が強い事、Bさらに、燃料のガソリンはどこでも手に入るという理由で購入した。

 が、実際に冬の八ヶ岳で試した(標高1,300m、マイナス22℃)が、付くには付くが、火力が安定するまでに、10分以上かかってしまう。(ポンピングして、暖機して、・・・・)これでは、待っている間に、体が芯から凍えてしまう。
 ふと、隣りを見ると、小さなガス・ストーブをいとも簡単にマッチ1本で付けているではないか・・・・!?。これは、ガス・ストーブに限る!


 ■次に手に入れたのは、小型のバックパッカーという商品名の、EPIgasのBPです。(厳冬の八ヶ岳で横目で見た奴。)さすがに小型・軽量で、キスリング(リュック・ザック)に入れても、軽すぎて、持っていることも忘れそう。

■EPIgas BP型(1985年)・・・・小型・軽量で持ち運びに最高
(価格:忘れた。)
 どんな悪条件(雨でも、強風下でも)、風洞があればマッチ1本で着火し、すぐ安定した火力が得られた。カセットのガスに足(プラスチックの3本足)をはかせれば、雪の上などのマイナス時でも火力の低下は、極力防げた。(ガスを直接雪の上に置くのと、1cmでも離すのとでは、大きな差が出ます。)

 英国人が考えたと思うが、この針金を4本折り曲げただけのストーブ、手軽さ、使い易さ、丈夫さは、世のバックパッカーの憧れであった。「1グラムでも軽く。」というコピーは、男心をくすぐる。(・・・・後に、あのコールマンが、パクるのです。)


@

A

B

C
 上の【写真@】は、風防をはずしたときの状態。これでも普段使うには使用可。写真Cの中にある、ステンレス・ケースの本体部でもひとり分のお湯が沸かせるので、ひとりならこのケースだけで済みます。(朝田飴の缶を大きくした位です。) 【写真A】ENGLANDの文字が誇らしげ。ステンレス・ケースのふたが風防かつ汁受けになる。 【写真B】同社のコッヘルには、ガス・カートリッジがピタっと入る設計になっています。かしこいアイデア。 【写真C】EPIgasファミリー。付属のステンレス・ケースは、BP本体がすっぽり収まる。左端の黄色のボディに緑のキャップは、ガス抜きの道具です。ガスは、オレンジロゴと黄色ロゴがあって、黄色ロゴが寒冷地用だった。


 ■家族も増え、車を使ってオートキャンプに出掛けるようになると、ストーブが1台では足りなくなってきたので、もう1台、ガス・ストーブを手に入れた。火力が強いプリムスにした。

■PRIMUS P2243(1990年)・・・・火力が最大の武器
(定価\7,000 \6,300円で購入。ちょっと高価ですネ。現在(2005年)の値段は、自動点火装置付きで、\7,000なので、昔の方が高かった。)
 ガスの噴出し口が大きく、大きな鍋でも料理出来る火力があります。炎口が288個、X字グリッドによる風よけが特徴です。鍋を乗せる五徳に、追加でオプションの延長する金具を取り付けると、大きな鍋も安定します。

 ガスの下には、プラスチックの板を敷けば、地面が冷えていても火力は安定します。(しかし、この台、寒いとなかなかガス・カートリッジとセットしにくい。現在は、改良版が出ていると思う。)さらに、500mlのガス容量があれば、ほとんど交換なしです。(右側の写真、奥が500ml、手前が半分の250mlです。)
(←写真左)遊び心も持ち合わせたカラー・カートリッジ。家族が楽しむ配慮が見られます。(ちなみに、有臭とあるのは、ガス漏れ時には、すぐ分かるように有臭のブタンガスになっています。)

(写真右→)収納時のサイズは、こんな程度。結構コンパクトに収まり、ケースもかさばらない。



■ランタンは、便利な道具です

 ■ストーブも手に入れたら、夜も明るく過ごしたい。人間はどんどん、贅沢になっていくものです。一番最初に買ったのは、ろうそくランタンです。一番手軽で、低価格。高校生が最初に買うのも、このランタンではないでしょうか?
■エバニュー ランタン(1975年頃)・・・・ろうそくの明かりが好きな方に

 これ1本で、明るさも暖も取れます。三角テントには必需品です。明かりが有るのと無いのでは、夜の楽しさが全く異なります。このランタン、赤い屋根も四角いボディも折り畳める構造になっています。驚くのは、3面が、透明な雲母板なんです。(ガラスでもプラスチックでもない。)

 しかし、ろうそく1本差しなので、まぶしい、なんてことにはならない。少しだけ赤々と、ゆらるらと光る程度の明るさ。また、ろうそくのススで黒くなるし、ろうが垂れるので手入れも結構面倒くさかった。


 ■ガソリン・ランタンにするか?それとも、ガスにするか?灯油のもあるのだが、・・・
 ガス(ブタン)・ランタンを選択した。着火が簡単であり、マントルを一番傷めないという理由からです。

■キャンピングガス Symphony(1982年)・・・大光量でメインに
 大きな明るさが欲しい時にメインに使用します。明るさの調整がすばらしく、ホタルの明るさから、100Wインバーター級まで可能。手元が暗くならず、本を読むにも使える。

■PRIMUS IP-2245A(1990年)・・・小型で静か
 こちらは卓上用のサブに使用します。少光量の時は、ガスが出ているのが分からない位、静かです。小さいので上が熱くならないので、テントの中でぶら下げることも可能。もちろん便利な自動着火装置付き。
 Symphonyの格納時です。ガスが付けたままの状態で持ち運びます。(取り外せない仕様になっている。)
 かさばるのであくまで、オートキャンプ用です。(現在のキャンピングガスの発売元は、コールマンから。)
 PRIMUSのストーブと、ランタンのセットです。ガス・カートリッジが共有できるのも魅力のひとつです。
 家庭用のカセット・ボンベで有名なイワタニ(岩谷)という名前なので、日本製かと思うかも知れませんが、燃焼器具の老舗のPRIMUS社(SWEDEN)との技術提携によって、1985年に誕生しました。
 このIP-2243とIP-2245は、20年以上も同じデザインで、現在でも売られている超ロングセラーモデルです。
 IP-2245Aの収納時は、ホヤは付けたままでも、こんなに小さくなります。ハードケースで安心です。予備にマントルはケース内に1ケ入れて置きます。

 ■今でも山歩きには、上で紹介した、「EPIgasのBP」ストーブは持って歩きます。(20年間現役というのも、素晴らしい。)ちなみに、EPIのWebサイトを見てみましたが、この商品は、もう販売されてなく、BPS-Vチタンというモデルに代わっていました。

 ※山歩き=ワンゲル(=Wandervogel)=いつまでもさまよう渡り鳥の意味。

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