KONICA MINOLTA DiMAGE A200
2006/01/23記
■手ブレ補正機能の付いた小さなハイエンド機
 それが、DiMAGE(ディマージュ) A200
 マッチ箱型の普及コンパクトデジカメは卒業、しかし、デジタル一眼レフは10万円を割ったがどうも近寄りがたい、という人は多いと思う。私もそのひとりである。

 手軽な機種でもうちょっと、広角(28_)と望遠(200_程度)が欲しい、どうしても手ブレ補正は必要、かといって大きくて重いボディは遠慮する。結果、各メーカーのフラッグシップ機(=ハイエンド機)が候補になる。そうなると、結構値段も高いよなぁ〜って思っていたところ、前々から狙っていたコニカミノルタの「DiMAGE(ディマージュ) A200」が、お正月特別価格にて格安で手に入った。(49,800円はお買い得です。6万円を切ったら買おうと思っていたのでビックリ価格です。)

 コニカミノルタのハイエンド機(DiMAGE A2)の弟分で、私の撮影状況からいうと、ベストカメラであり、かつ傑作だと思っているA200です。旅には必ず持って行きたくなるカメラです。



■このモデルの注目点
@独自の手ブレ補正機構「Anti-Shake」搭載。

A広角7倍ズーム(28-200_り)、かつズーミングは手でリングを回す方式でグッド。
Bバッテリー込みで570gの軽さは楽チン。大きさも突起物がないのでジャストフィット。
Cバリアングル液晶モニターの使い易さは特筆物。

 つまり、旅に、山歩きに、と、三脚や交換レンズ無しでもいつも持って歩ける道具です。

 旅先で出合った風景が見たままで、感じるまま記憶できるデジカメとの出会いです。
レンズ特性
●広角28_〜200_をカバーし、ズームは電動ではなく手でリングを回す。ワイド&テレマクロも使い易い。

 見た光景と写した画像が同じになるレンズは、なかなか無い。(見た目以上に色のメリハリを飾り付けたものが多過ぎる。) 
ボタン操作
●使用説明書を読まなくても分かる使い易さ。
 露出補正とホワイトバランスがワンタッチ。私が気にするISO感度も上位に位置し、流石にこなれている操作感です。
 MENUが1画面内で完結するのは素晴らしいアイデアだと関心した。
 各種設定(補正)の比較画像を掲載した。
サンプル画像No.1(手ブレ補正効果)
●強力な手ブレ補正機能は、撮影の幅を広げました。これからは、暮れなずむ夕景を、重い三脚無しで楽しめます。

サンプル画像No.2(解像感)
●私の好みはシャープな解像感。派手な画像処理は嫌いなので、コニミノのSUPHEEDU(サフィード)のエンジンは、まさにワンランク上の描写力です。

コニカミノルタ、カメラ事業から撤退(2006.01.19発表)を考える
●手ブレ補正コンデジの競争力低下
 松下(LUMIX)の手ぶれ補正、富士フィルムの高感度対応、カシオの薄型(カード型)、キャノンの画像処理エンジン(DIGIC)と言う派手なTVコマーシャルに対応せずに(というか、資金が無かった)、主力コンデジ市場にアピールする主力商品が欠けた。

●普及型デジ一眼の発売の時期を間違えた
 普及型のデジタル一眼(実売価格:カメラ本体10万円程度)の先駆け、キヤノンの「EOS Kiss DIGITAL」が登場したのは2003年9月だった。ニコンは年末商戦をにらんだ2003年12月に「D70」を発売。しかし、コニカミノルタの普及型「αSweet DIGITAL」の発売は、その後、2年も経過した2005年8月だった。これでは、遅い。デジ一眼は利益率も高いし、一旦本体を購入すると他社に乗り換えにくい特性もあり、この領域の出遅れは致命傷となった。

●相次ぐ名門の撤退
 昨年の京セラの「CONTAX」撤退、先日のニコンの銀塩一眼からの撤退、そして今回、旧コニカの「サクラカラー」、「HEXAR」、旧ミノルタの「ロッコール」、「α(アルファ)」の名前が消えるのは、とても寂しい。