KONICA MINOLTA
DiMAGE Scan Dual W

2005/12/23記
■「写真」のデジタル化
 私と同世代の人には過去に一眼レフで撮った古い写真を、デジタル化したい人が多いかと思います。押入れの奥にアナログ媒体でしまってある35_フィルムを、スキャナーを使ってデジタル化しておけば、CD等に保存がきくし、何よりもフィルム自体の劣化が防げます。きちんと整理すれば、思い出がすぐに取り出せるのも効果大です。

 何本あるかなあ!とにかく、スキャナーで取り込んでみよう!


 2003年10月1日付けで、フィルムの「コニカ」とカメラの「ミノルタ」が合併。
 そのコニカミノルタ・ブランド名の第1弾が、このフィルムスキャナー。

DiMAGE Scan DualW






 発売は2004/2月。低価格ながら、機能は満載。これで、\32,800なら、お買い得かも。


 これが、本体。大きさは、145(幅)×100(高さ)×325(奥行き)mmで、結構奥が長いです。
 初めて持った時は、あまりにも軽くてびっくりします。全てがプラスチックで出来ているって感じです。
スキャナー選び

●使用目的は、一眼レフで撮ったフィルム、それもほとんどが、35_スリーブのネガカラーフィルムのデジタル化。(写真上のように、古いカメラで撮ったネガがいっぱいあります。)

 効率を考えて、一度に30コマを取り込めるフラットベット方式の物も候補に挙げた(写真下は、フラットベットのCanonの製品)が、フィルムスキャナーの、フィルムにピントを合わせ(AF:オートフォーカス)てスキャンするという有利さで、フィルム・スキャナーに決定。

 スキャン精度の高いもの、埃(ほこり)除去と退色の再現機能が付いているもので、価格的に手頃感があるものとして、Scan DualWを選択した。
DiMAGE Scan DualW仕様
●2004年2月上旬発売。私は、発売と同時に2月10日にヨドバシで購入。
 最高3200dpi(約1460万画素)相当、「Pixel Polish」による退色復元機能(8bit時のみ)と「逆光・露出不足」の補正、16bitA/Dコンバートでのフィルムスキャンができ、「Auto Dust Brush」ほこり除去などなど、・・・・必要そうな機能・スペックは全て備えています。それに、オートフォーカスはいいね。
 これで、\32,800円は、お買い得な買い物です。
35_ネガが腐ってたぁ〜!
●1980年頃のネガを見てびっくり!! 保存が悪く、現像してもらった当時のままの乳白色のネガシートにくっついてしまっています。カビも生えてるかなぁ〜。
 さて、これからが一仕事。「フィルム再生術」の始まりです。

ネガとポジではどうか?
●ネガ(赤茶色:写真奥)とポジ(天然色:手前に手で持っている方。リバーサルとも呼ぶ。)では、スキャンに差が出るのか?
 結果から言うと、ポジは見た目通りに素直にスキャン出来た、素晴らしい。ネガは少し厄介ではあるが、スキャンは合格点です。但し、読み込み時の画像処理に時間がかかる。

スキャン性能(処理時間の目安)
●主に気になるスキャン時間(取り込み時間)に焦点を当てて報告します。
 私もそうですが、みなさんも多かれ少なかれ数100本の単位でフィルムがあるでしょうから。コピー機みたいにサクサク行くのかなぁ〜?

  
DiMAGE Scan DualW:総合評価

 横浜みなとみらいの夕暮れ
 (フジクローム ベルビア100で撮り、デュアルIVでScanした画像。)
 このフィルムスキャナで、過去の思い出が鮮やかに蘇った。10万の高級機種もあるが、3万円程度の普及機でも満足できます。Degital ICEが無くても、十分手作業で埃は除去可能です。購入を検討されている方がいたら、お勧めです。

【素晴らしい点】
 @AF(オートフォーカス)で、ニュートンリング(フィルムとガラスが完全には密着しないために発生する現象)を防げる。(フラットベットでは無理)
 Aとにかく安価。(私は、2004/2月の\32,800で購入したが、2年近くたった現在で\36,500に上がっているのは不思議です。)

【不満なところ】
 @読み込み時に、プウ〜ンというような音で読み取る。(筐体がプラスチックだから、遮音性はいまひとつ。)